《視点》運動実施率を上げる

2019/01/29 06:23 更新


 ゴールデン・スポーツイヤーズが始まった。ラグビーワールドカップ(19年)、東京五輪(20年)、ワールドマスターズゲームズ(21年)が開催される3年間を指し、これを機にスポーツをする人・見る人・支える人が劇的に増えることが予想されている。

 スポーツ用品業界は空前の盛り上がりに期待を寄せる。アシックスの尾山基会長は、「テーマの一つにスポーツを含む、大阪万博が開催される25年までは業界に大変なチャンスが続く」と話す。

 とはいえ、人口減と少子高齢化が進む中で、スポーツ用品市場を広げるのは容易ではない。そこで焦点となるのが、働き盛り・子育て世代をどう巻き込むか。スポーツ庁が調査したスポーツ実施率(週1回以上)では、30、40代の比率が最も低かった。職場で中核的な存在となり、家庭では子供の養育や家事に忙殺され、運動する余裕がないのだろう。

 ただ、伸び代が大きいのも確か。30、40代から共感を呼ぶ、新しいスポーツマーケティングが求められている。

(潤)



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