世界がニューノーマルへと突入している。アジア、ASEAN(東南アジア諸国連合)でも、日本や中国を除いてその動きは活発だ。韓国は屋外でのマスク着用義務を緩和。ベトナムは入国前の新型コロナウイルス検査を不要とする措置を発表した。各地で入国者に対する検査の要件が緩和されているのが大きな流れとなっている。
それに伴い、日本から海外に出国する日本人が増えている。日本政府観光局によると、22年の日本人の出国者数は1月が7万5000人(前年同月比54%増)、2月が4万7000人(89.2%増)、3月が7万1000人(144.7%増)。4月、5月は3年ぶりに新型コロナによる行動制限のない大型連休となり、海外旅行も大幅に増えており、今後さらに伸びていくことが予想される。
となると、気になるのはインバウンド(訪日外国人)がいつ復活するのかということ。円安が進んでいることで、外国人にとっては訪日メリットが大きく、購買力も高まっている。政府は外国人観光客の受け入れ再開に向けた実証事業の実施を発表したが、一刻も早い入国規制緩和が待たれる。
(藤)