《視点》可処分時間の奪い合い

2026/10/28 06:23 更新NEW!


 最近、ユーチューブを開くと陽気なイタリア人シェフたちがおいしそうなピザやパスタを自慢げに作るショート動画を延々と見続けてしまう。楽しいのは間違いないが、気が付けば結構な時間を使ってしまって後悔したりもする。

 近年はショート動画に限らず、毎シーズン膨大な数が放送されるテレビアニメ、配信型サブスクリプション(定額課金)の話題作、SNSでの交流など、娯楽が飽和している状況だ。市場では消費者の可処分所得の取り合いだけでなく、可処分時間も奪い合いも加速している。

 これはファッション業界にとっても無関係ではない。なんとなくECモールを眺めて気になった商品を購入するという時間の使い方も、あらゆる娯楽との競争を強いられる。SCやファッションビルへ買い物に行く時間や、SNSでライブ配信を見る時間だって同様だ。

 見やすいサイト作りや、わかりやすい発信といった既存の取り組みだけでは戦えない状況になってきた。今後は社内インフルエンサーの役割を果たす人気販売員の育成、コンテンツ開発力の磨き上げなどが重要さを増していく。

(夏)



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