ワークマンは今秋冬からリカバリーウェア市場に本格的に参入する。同社は独自開発素材を使ったリカバリーウェア「メディヒール」を21年から、現場作業などで働く人向けを主体に販売してきた。
【関連記事】ワークマン、重点商品を10倍に増産 控えめの生産計画から変更
今秋冬は、一般客向けの商品を大幅に拡充して24型、前年の10倍の200万点を生産し、26年春夏は330万点に増産する計画。今秋冬は34億円、来春夏は51億円の売り上げを目指す。
リカバリーウェアは、厚生労働大臣が指定した一般医療機器に分類される「家庭用遠赤外線血行促進用衣」に該当する製品。メディヒールは「繊維に練り込んだセラミックスが体から放出されるエネルギーを吸収し、熱に変換・再放射し、疲労を緩和する環境を整える」素材を使用し、累計170万点を販売。一般客にも人気が出たため本格販売を決めた。
メディヒールは、今秋冬商戦の最重点製品に設定。他社ではリカバリーウェアは贈答用の1万円以上の高額品が多いが、高機能なルームウェアを上下各税込み1900円で販売する。
商品はパイル地や天じく製のルームウェア、フリースのトレーナー、ジャケット、スウェットパンツなどの衣類から、靴下、永久磁石内蔵のネックレス、膝や腰用のサポーター、寝具まで揃える。毛布や敷きパッドも1900円で、自家需要の創出を目指す。

9月1日から全店の特設売り場で販売を始めた。#ワークマン女子では2日から、売り上げ上位の東京ソラマチ、ららぽーと甲子園、イオンモールの名古屋大高、広島府中、福岡の5店を健康を表す緑一色にラッピングし、今秋冬の全24型を揃えて販売中だ。
リカバリーウェアの本格販売から3年目の27年には、同市場で数量、金額とも年間販売1位を目指す。
