ワールドは11月14日、カジュアル衣料販売のライトオンを26年3月1日付で、株式交換により完全子会社化すると発表した。
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完全子会社化は、ワールドグループが推進する「ワールド・ファッション・エコシステム」実現に向けた、ライトオンの事業再生支援を前提とした取り組みの一環。ライトオンはコロナ禍や消費行動の変化により厳しい業績が続き、25年8月期も4億4900万円の当期純損失を計上している。
ワールドは、完全子会社化を通じて、グループの規模を生かしたコスト競争力の持続的改善や、再成長投資のための資金提供を迅速に行い、ライトオンの構造改革の完遂と早期の黒字転換を確実にする。
株式交換比率は、ライトオン株式1株に対し、ワールド株式0.20株が割り当てられる(株式分割を考慮)。ライトオンはワールドの持分法適用関連会社(W&DiDを通じて株式を保有)であったため、利益相反を回避し公正性を担保するため、第三者算定機関からの算定書や独立した特別委員会からの答申を取得している。ライトオン株式は26年2月26日に上場廃止となる予定だ。