日米の相互理解を深める活動をしている非営利団体の「J―コラボ」が、ブルックリンにある傘下の店舗「J+Bブルックリン・ビューティー・ファッション・ラボ」を改装し、7月27日と28日の2日間、オープニングイベントを行った。
従来との一番大きな違いは、「食」が占めるスペースが増えたことだ。同店は元々、「ニューヨークで売れるかどうか長期的にテストしたい」「海外で売った経験がなく、アメリカ市場にどう入っていったらいいのかわからない」という日本の中小企業の声に応える形で2014年10月にオープンした。
現在もそのスタンスは変わらないが、日本から来る要望の中で、食と旅関係が増えているという。旅に関しては、日本の匠たちを訪ねるツアー、そして日本から来た人たちがブルックリンを回るツアーを今後計画していきたい考えだ。
「ブルックリン・ビューティー・ファッション・ラボ」は、「地産地消」「量より質」「オリジナリティー重視」をコンセプトにしたコミュニティープラットフォーム。ブルックリン産の商品と日本産の商品をセレクトして売る他、日本とブルックリン間のコラボを推進している。今のところスキンケア商品が多いが、日本の生地を使ってブルックリンのデザイナーがデザインする服を2020年春から展開する企画も進行中だ。
改装後は、地元の日本食料品店のダイノブと、ブルックリンの食料品店のブルックリン・ラーダーがある程度スペースをとっている。
それに加えて、地方の特産品があり、だし、玄米麺、米粉のパンケーキミックスは人気があるという。
雪駄も、カラフルで可愛いプリントの鼻緒が注目されている。着物関係では、着物のクリーニングサービスも開始した。
地下では47都道府県の特産品が展示され、展示は3週間ごとに入れ替えられる。日本酒、木べら、サプリ、帯生地を挟み込んだタンブラー、柚子シロップ、明太子入りせんべい、沖縄のスキンケア商品などがあり、地下で展示されている商品を1階で買うことができる。
食品以外の商品のスペースは確かに減ったが、常にアメリカ人に人気があるのはイキジの服。江戸の文化が入っていて、オリジナル性があることが喜ばれるという。
ブルックリン・ビューティー・ファッション・ラボは昨年11月、東京の新木場にショールームをオープンした。ワールドの東京と神戸のショールームの中にもブルックリン・ビューティー・ファッション・ラボのブースを設け、今後ますます日本とブルックリン間のコラボが増えていくことが期待されている。
89年秋以来、繊研新聞ニューヨーク通信員としてファッション、ファッションビジネス、小売ビジネスについて執筆してきました。2013 年春に始めたダイエットで20代の頃の体重に落とし、美容食の研究も開始。でも知的好奇心が邪魔をして(!?)つい夜更かししてしまい、美肌効果のほどはビミョウ。そんな私の食指が動いたネタを、ランダムに紹介していきます。また、美容食の研究も始めました(ブログはこちらからどうぞ)