ティファニー、メンズのポップアップストアをオープン(杉本佳子)

2019/12/12 06:00 更新


ティファニーが6日、本店の隣にメンズのポップアップストアをオープンするということで、早速初日に行ってみた。

行ってみたら、あれ?ここはかつて、ナイキタウンがあった場所ではないか!昨年春に閉店して以来、ずっと空き家になっていたこのビル。ナイキタウンの記憶がまだ鮮明な私は、「え~ここにティファニー?」という違和感をもちつつ店内へ。

≫≫杉本佳子の過去のレポートはこちらから

1階中央のホールには、ティファニー色の美しいオートバイが置かれている。インディアン・モーターサイクル・マニュファクチャリング・カンパニーとのコラボでつくられた1点物だ。アメリカのオートバイといえばハーレーダビッドソンがまず思い浮かぶが、インディアン・モーターサイクルはハーレーより2年早い1901年に創業したアメリカ最古のオートバイのメーカーなのである。値段は不明だが、すでに売却済み。後方のガラスケースには、ティファニーがつくったトロフィーが展示されている。ティファニーがUSオープンやスーパーボールなどメジャーな大会の優勝者用のトロフィーをつくってきたことは、あまり知られていないと思うが、このように展示されるのも初めてという。

同じホールに、バスケットシュートやビリヤードができるコーナーもある。このように実際に手に取って試してみることができるのが、実店舗ならではの楽しい経験だ。まして、ティファニー色のとなれば、当然ながらゲーセンとは気分がまるで違う!どちらかというと、恐る恐るやる感じ?(笑)ちなみに、私は卓球好きなのだが、ティファニー色の卓球ラケットは売られているものの、卓球台はないので試せない。残念!

バスケットボールは、スポルディングと協業してつくったものだ。250個限定生産で、1個250ドル。バスケットは庶民的なスポーツなので、買う人の顔が思い浮かばない。250ドルで250個完売するのだろうか。

この店には、カウンターのみのカフェもある。ディスプレーが可愛い!飲み物はホットチョコレート(ココア)とホットアップルサイダーのみ。いずれも、ニューヨークの冬を象徴する温かい飲み物だ。アメリカではホットチョコレートにマシュマロをのせるのが一般的で、マシュマロを連想させる椅子(?白すぎて座るのがはばかられ、座っている人もいなかったので、椅子かどうか定かではない)も置かれている。

ホットチョコレートは大きなマシュマロつきで8ドル。日本円で870円くらいだ。マシュマロはかなり甘い。ホイップクリームをのせて、ティファニーカラーのスプリンクル(トッピングシュガー)をかけてもらう選択肢もある。

雪の結晶型のクッキー(6ドル)も可愛い。なお、このカフェはキャッシュレスだ。

ティファニーは、いつもディスプレーがウイットが効いていて可愛くて感心する。大砲とネズミとマッチを使ったディスプレーなど、男性を意識したイメージもコミカルに表現されている。

いかにもホリデーシーズン向きのフォンデュセットもある。もちろん、ジュエリーもバリエーションが豊富。これからクリスマスプレゼントを買いに来るお客が多く訪れることだろう。

このポップアップストアは1月6日まで営業する。その後13日に、このビルの上の階も全部、ティファニーとしてオープンする。ティファニーが本店を閉店して引っ越してくるためだ。といっても、それは仮住まい。2年かけて本店を改装し、2年後に元の場所に戻る計画なのである。本店がどのように変わるのか、それも今から楽しみだ。

≫≫杉本佳子の過去のレポートはこちらから

89年秋以来、繊研新聞ニューヨーク通信員としてファッション、ファッションビジネス、小売ビジネスについて執筆してきました。2013 年春に始めたダイエットで20代の頃の体重に落とし、美容食の研究も開始。でも知的好奇心が邪魔をして(!?)つい夜更かししてしまい、美肌効果のほどはビミョウ。そんな私の食指が動いたネタを、ランダムに紹介していきます。また、美容食の研究も始めました(ブログはこちらからどうぞ



この記事に関連する記事