4月1日付でYKKの社長に就任する松嶋耕一取締役副社長事業戦略本部長は、「YKK精神を守りながら、変えるべきところは変え、企業価値をより多くに届けるチャレンジをしたい」と1月21日に都内で開いたメディア懇親会で語った。
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24年に創業90年を迎えたYKK。100周年に向け、松嶋氏は5代目の社長として4月から新しい中期経営計画のかじを取る。
世界中の消費者を顧客と捉え、「中国内需やインド、中東、アフリカなどの市場においても、より良いものをより安く供給できるようにしていく」とした。
「これまでは世界の各事業会社で切磋琢磨(せっさたくま)してきたが、オペレーションの違いなどが生じている」ことが課題。「デジタル活用などでこれを解消し、競争力を高めていく」考えだ。
大谷裕明社長は就任してからの8年間を振り返り、「二兎(にと)を追わねば一兎も得ずという思いで、より多くのお客様に貢献できる企業を目指し、市場の最も大きなボリュームゾーンにもしっかり対応できるようになってきた。総合的に競争力は高まっており、次世代にこれを引き継いでいく」と語った。