ニットメーカー、米富繊維(山形県山辺町)は、プロサッカーチームのモンテディオ山形と、チームフォーマルウェアのサプライヤー契約を締結した。23年シーズンの公式戦や公式イベントなどでトップチーム選手、スタッフが着用する。〝山形をつなぐ〟をテーマに、地元の物作りを結集してチームウェアを製作した。
今回の取り組みは、元モンテディオ山形の選手で、マーマレーションが運営するオーダースーツレーベル「illbe」(アイルビー)の廣瀨智靖氏がトータルディレクションを務めた。地元産業と協力し、チームウェアとして、ジャケット、ニットベスト、パンツを製作した。廣瀨氏は現役引退後に、セカンドキャリアとしてアパレルの世界に身を置き、「山形の物作りの素晴らしさを改めて知り、その伝統を広く伝えたい」と強調。チームウェアをメイドイン山形のアイテムで揃え、地域とチームが一つになることを目指す。
ニットベストの企画・製作は米富繊維が担った。別注の強撚ウェーブコットンを度詰めでしっかりと編み立てた。クリーンな印象で、ビジネス、カジュアルを問わずにオールシーズン着用できる。
ジャケットとパンツはアイルビーが企画・製作し、ジャケットの生地開発は青文テキスタイルが手掛けた。ネイビーブレザーの生地は米沢織で、ストレッチ性を生かし、選手たちの体格や移動中の動きなどに配慮、幅広いシーンで利用できる。パンツはウエスト部分にドローコードを付けたイージーパンツ仕様で、ストレッチ素材を使用した。