吉忠マネキン THKと動くショーウィンドー共同開発

2020/11/12 06:27 更新


 吉忠マネキンは大手機械部品メーカーのTHKと共同で、動くショーウィンドー「サンシャ」を開発した。自走するアピール力にホログラムによる画像演出などを組み合わせた。商業施設をはじめとした幅広い活用シーンへの導入を見込んでいる。

 サンシャは高さ190センチ、直径72センチ。事前に設定したコースをセンサーにより障害物を避けながら自律走行する。ディスプレーが大人の目線にくるように一定の高さを確保するが、始動や停止時に倒れたりしない安全性を確保していることがポイント。また、ディスプレーにはプロペラ型の回転するLED(発光ダイオード)を使ってホログラムを投影する。時計やアクセサリーといった実物を展示しながら背後で映像演出が可能になっている。ブルートゥースなど近距離無線通信を乗せれば、ECへの誘導にも使えるという。

 用途は、ハイブランドの商品を乗せて商業施設内でのアピールや、駅や空港、ホテルなど幅広い場面での利用も想定している。動くサイネージとして、さらに広い用途も見込む。ECとの関係でリアルでの演出力向上が求められるなかでの開発で、コロナ禍では接触せずに商品情報を提供する機能がニーズを掘り起こせるとみる。

大人の目線に合わせ、アピールする


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