ゾゾ、企業向け計測事業「ゾゾメトリー」正式ローンチ スーツ無し計測も可能に

2024/10/15 12:00 更新


スーツ無し計測も可能に

 ゾゾは、「ゾゾスーツ」を活用したBtoB(企業間取引)向けの計測業務効率化サービス「ゾゾメトリー」の提供を10月15日から正式に開始した。効率化により、採寸が必要な服の売り上げ拡大、コスト削減に貢献できるとしている。また、今回のローンチを機に、体のラインが出る服であればゾゾスーツ無しで簡易に計測できる方法も提供する。

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 同サービスではゾゾスーツを着た利用者がスマートフォン上の専用アプリで数カ所を撮影すれば、最大139カ所の計測を約1分で完了できる。撮影後にデータを基にした3D画像も即時生成されサイズを把握できる。収集したデータは事業者のパソコンに自動連携され、一括管理しやすい。

 4月にトライアルとして数十社に提供を開始したところ、一定規模での導入が決まり、想定していた採寸会、店頭計測、ECなどにおいて「ニーズがあると確信できた」(家田敢新事業創造本部新事業推進部ディレクター)。同時に、ゾゾスーツ無しでより簡単に計測したいとの声も聞かれたため、新たに開発した。スーツ無しと有りの計測精度の違いは数ミリメートル以下。計測方法は同様となる。

 導入事例の一つで象徴的だったのが、オートバイ用レーシングスーツをオーダーメイドで製作する南海部品。数十カ所を計測をし、熟練の計測者を必要とするため、対応できる店舗が限られていた。ゾゾメトリーの導入で、新たなオーダーシステムの開始を決定。効率化に貢献し、売り上げ拡大にも寄与できるとする。このほか、慶應義塾大学、文化ファッション大学院大学といった教育機関の研究室などのほか、ファッション企業、スポーツ関連の企業での導入が決まっている。導入費用は、ゾゾスーツ代とサービス利用料で、利用料はニーズをヒアリングしてのカスタマイズ価格になる。

 「今は計測に特化しているが、次の段階で、計測した数値からレコメンドや診断ができるといったところまでつなげられれば」とし、随時機能のアップデートを図っていく。

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