「エンダースキーマ」 社内で靴の量産実現へ ヴィブラムとソールを共同開発

2026/07/16 06:27 更新NEW!


2モデルのサンダルを製品化したが、靴の形状も可能だ

 国内の靴メーカーが直面している職人不足にどう向き合っていくか――ライコスの「エンダースキーマ」は、7月18日から販売するフットウェア「U.F.O」を通じて、国内生産を持続可能にする一つの答えを出した。伊ヴィブラムと共同開発したオリジナルソールを使い、社内での生産も可能となった。

 「U.F.O / mar」「U.F.O / ven」の2種類のサンダルを製品化した(税込み3万6300円から)。アウトソールにインソールをはめ込み、外周に幅広く張り出したアウトソールの縁とアッパーの革を重ねて縫う。革を木型にかぶせて引っ張りながら密着させ形を出す「つり込み」工程を取らず、木型を入れて革を熱で収縮させて立体感のあるシルエットにする。

木型に入れ、アッパーの革を熱収縮で手でなじませながらシルエットを表現する

 アウトソールはグリップ性と排水性を備えた形状の底面で、組み立てやすいゴムを配合しリサイクル素材をミックス。インソールは軽量でクッション性に優れたEVA(エチレン酢酸ビニル)。両パーツは接着剤で貼り合わせておらず、修理や分別廃棄が容易な構造だ。

ヴィブラムと共同開発した組み立て式のアウトソールとフットベッド、革製のアッパーの三つのパーツと縫い糸で完成する

 これらの開発を機に、ライコスは社内にアウトソールの縁とアッパーの革を重ねて縫うための専用ミシンを導入した。「本格的に設備を揃えなくても、自社で少しでも量産できる体制を作っていく新たな一歩」という。熟練職人でなくても同じ形状に仕上がり、一定のクオリティーが確保でき、短時間で生産できる。サンダルに限らず、アッパーの設計次第では革靴の構造も可能で、引き続き商品開発に取り組む。

アッパーとアウトソールを縫い合わせるミシンを導入

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