国内の靴メーカーが直面している職人不足にどう向き合っていくか――ライコスの「エンダースキーマ」は、7月18日から販売するフットウェア「U.F.O」を通じて、国内生産を持続可能にする一つの答えを出した。伊ヴィブラムと共同開発したオリジナルソールを使い、社内での生産も可能となった。
「U.F.O / mar」「U.F.O / ven」の2種類のサンダルを製品化した(税込み3万6300円から)。アウトソールにインソールをはめ込み、外周に幅広く張り出したアウトソールの縁とアッパーの革を重ねて縫う。革を木型にかぶせて引っ張りながら密着させ形を出す「つり込み」工程を取らず、木型を入れて革を熱で収縮させて立体感のあるシルエットにする。
アウトソールはグリップ性と排水性を備えた形状の底面で、組み立てやすいゴムを配合しリサイクル素材をミックス。インソールは軽量でクッション性に優れたEVA(エチレン酢酸ビニル)。両パーツは接着剤で貼り合わせておらず、修理や分別廃棄が容易な構造だ。
これらの開発を機に、ライコスは社内にアウトソールの縁とアッパーの革を重ねて縫うための専用ミシンを導入した。「本格的に設備を揃えなくても、自社で少しでも量産できる体制を作っていく新たな一歩」という。熟練職人でなくても同じ形状に仕上がり、一定のクオリティーが確保でき、短時間で生産できる。サンダルに限らず、アッパーの設計次第では革靴の構造も可能で、引き続き商品開発に取り組む。