売り場で語れる原料のストーリー性

2015/12/02 06:11 更新


 16~17年秋冬メンズカジュアル向けで、原料や糸からの差別化が加速している。「売り場で語れる原料のストーリー性が重要」(川越政)、「マネキンに着せて目を引く意匠もの」(カゲヤマ)など、店頭での差別化となる素材にニーズが高い。一方、コストや納期への要求も強く、差別化素材を小ロット・短納期で提供できる国内コンバーターに注目が集まっている。

 ウールの起毛や高級感と、ナイロンの艶感を両立したリバー素材(川越政) 原料価格が高騰するウールは、化合繊混や希少原料使いで差別化する。川越政は、希少なブリティッシュウールを緯糸に使ったダブルフェイスを提案。原料のストーリー性と、モッサー加工による軽く柔らかい風合いが特徴だ。コスモテキスタイルは、化合繊でウール調を拡充する。高級感のある風合いに加え、縦横両方に伸びるストレッチ性や、手入れのしやすさなど、化合繊ならではの機能を訴求する。

ウールの起毛や高級感と、ナイロンの艶感を両立したリバー素材(川越政)
ウールの起毛や高級感と、ナイロンの艶感を両立したリバー素材(川越政)

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