27年に創業70周年を迎える革小物メーカーのプレリー(大阪)。その歩みは、一人の青年が抱いた独立への夢から始まった。
創業者の清水孝祐は36年、大阪府泉南郡(現泉佐野市)生まれ。幼い頃から母親に「人に使われていたのではいかん。人を使うようにならないといかん」と言い聞かせられて育った。その言葉は少年時代から心に刻まれ、いつか自ら事業を興すとの思いを抱き続けた。
独立を目指すなかで選んだのがベルト製造だった。小資本でも始めやすいと聞き、地元のベルト製造業、矢倉商店に就職。製造技術を学ぶとともに、商売の基本を身に付けた。
57年、円満退社して独立。大阪市西成区に30平方メートルほどの住宅兼作業場を借り、清水製作所を創業した。
