17LIVEが売れるライブコマースを開発 ノウハウ蓄積し演者・番組作りを代行

2022/08/26 06:27 更新


ライブコマース代行サービスの概念図

 17LIVE(ワンセブンライブ、東京、小野裕史社長)はライブコマースソリューション「ハンズアップ」を活用し、ライブコマースを代行する仕組みを提供する。関わったライブコマースを詳細に分析し、売れる要素、やり方をノウハウとして蓄積、「コマーサー」(演者)育成や演出など番組作りに生かす。商品を送るだけでライブコマースを自社ECと連動させられる。コマーサーのフォロワーを新規に取り込める効果も見込め、ニーズは高いという。

 インフルエンサーマーケティングのコマース化を目指す。どういう客を集めるか、シナリオや表現方法、どんな演出をすれば売れるか、質問に何回答えればどれぐらいの売り上げになるのかなど、ライブコマースを徹底的に分析し、売るためのノウハウを蓄積してきた。ブランドや事業者は商品を準備し、ハンズアップをAPI(ソフトウェア同士の連携)などでつなぎ込めば、ライブコマースを実施でき、顧客管理や決済は自社ECサイト内で完結する。

 すでに化粧品や食品の数社とテスト販売が決まり、秋以降はアパレルなどに広げていく。

 実際のライブコマースは、芸能プロダクションのような演者の手配や育成、テレビショッピングのような運用、両方のノウハウが必要だが、その蓄積には相当な時間と費用がかかる。同社の村井宏海ライブコマース事業責任者は「代行販売のニーズは強い」といい、この課題を伴走しながら解決していく。ブランド・事業者から、コマーサーの育成も受託する。

 ハンズアップは同社の配信ノウハウを蓄積し、ECとの連携、分析などの機能を持つ。しかし、ツールだけではライブコマースの成長は難しいため、コンサルティングを含む伴走の仕組みを構築した。運用や改善スキルといった組織的課題と、エンゲージメントの高め方や集客ノウハウといった知識的な課題を解決し、これまで大きく成長しなかったライブコマースを急拡大させる考えだ。

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