独自性の高い素材を使った靴下や関連商品の開発が進んでいる。
足袋・靴下の玉井商店(大阪府)は14年から、「プレオーガニックコットン」を使ったレディス、メンズ靴下の生産・販売を始めた。「ストーリーのある素材へ関心を持つ消費者が増えている」ことを受け、素材の背景も伝えることで商品の価値を高めていく。クルーソックスで1200円など。レディスではタイツやレギンスも企画・生産している。セレクトショップやナチュラル系の専門店などへの販路拡大を目指す。
丸安ニット(名古屋)の和紙糸を使った靴下「紙ふぉん」は、専門店や京都の道の駅、百貨店の催事などへ販路を広げている。和紙糸の吸放湿性やUV(紫外線)カットなどの機能性に加え、和紙がユネスコの無形文化遺産に登録されたことも認知向上につながった。和紙糸を使った新しいアイテムとして、ネクタイも開発。素材は和紙・綿・レーヨンで、ホールガーメントで編んだもの。蒸れにくいため夏場におすすめという。7800円。
(繊研新聞 2015/02/25付)