渋谷パルコはいわゆる80年代のDCブランドブームの聖地ともいえる商業施設。改装前は、渋谷の公園通りは人の流れは途絶え、商業施設としては厳しい状況が続いたが、改装と訪日客の増加を背景に今、新しい客層が来店している。デザイナーブランドにとっては、西武渋谷店も象徴的な売り場ではあったが、現状ではこの館の方向性が見えず、苦境にある。
(小笠原拓郎編集委員)
【関連記事】渋谷パルコ 大型改装で磨き 高感度ファッション、独自カルチャーで好発進
こうした渋谷の人の流れを背景に、コムデギャルソンも新たな客層を獲得するべく、パルコにメンズとウィメンズの複合店を2店同時に開いた。それは青山本店に代表される既存の顧客とは全く異なる客層で、より若い層を意識した売り場だ。そのために、完全に新しい売り場イメージの店舗設計を行った。
この記事は有料会員限定記事です。繊研電子版をご契約いただくと続きを読むことができます。
すべての記事が読み放題の「繊研電子版」
単体プランならご契約当月末まで無料!