「半端ない」ヒット期待 サッカーW杯商戦ようやく本格化

2018/06/21 06:30 更新


 サッカー・ワールドカップ(W杯)ロシア大会で、日本代表が初戦に勝利したことを受け、大手スポーツ小売りチェーン各社は、レプリカユニフォームなど代表関連品の販売に弾みが付くと期待を寄せる。

 ゼビオは試合翌日の20日、決勝点を挙げた大迫勇也選手ら、初戦に活躍した選手のレプリカユニフォームやタオル、アクセサリーを前面に打ち出した。同社は「開店直後からユニフォームを手に取るお客様もいて、関心が高まっている様子」とコメント。公式のオンラインストアでは試合直後から活躍選手のナンバー入りレプリカTシャツやタオルマフラーへの注文が増えているという。

 メガスポーツの「スポーツオーソリティ」ではこの間、40店がSC内の催事スペースで応援グッズなどを揃えた期間限定店(33~165平方メートル)を展開。うち20店は22日以降も継続する。19日から急激に販売は伸びており、前々回の南アフリカ大会の販売実績は今週で上回る見込みだ。

 アルペンも各店で設けるW杯コーナーで、開幕直前になって問い合わせが増加。「今回は盛り上がりに欠け、過去の大会の半分以下の販売状況だったが、パラグアイとの親善試合に勝利した後から急に上向いてきた」という。商戦の山場と見る今週末には、ウェアだけでなく、スパイクシューズの人気選手モデルも揃え、打ち出す。

 前回のブラジル大会は史上最強チームとのふれこみから、販売実績が大きかった。一方、今大会はメンバー確定が遅れたうえ、監督交代などネガティブな出来事もあり、各社とも関連品の出足は鈍かった。加えて、以前のレプリカジャージーを着て応援する人が増えるなど、「応援スタイル自体が変わってきた」(都内百貨店)ことも、商戦に影響している。

「スーパースポーツゼビオ」では大迫選手のコーナーを急遽立ち上げた


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