ポップアートとの融合
東京の原宿・竹下通りで4店を運営するエーシーディシー(横浜市)。「原宿系のスタイルは常に変化しているが、今の原宿はつまらなくなったと聞く。原宿に新たなムーブメントを起こしたい」とは、ショップオリジナルを企画する土居麟馬デザイナー兼店長。5月下旬から、オリジナル「エーシーディシー・ラグ」の〝超原宿系キモノ〟を企画・販売、3000枚以上のヒットとなっている。
超原宿系キモノは伝統服のきものと現代のデザインを掛け合わせたハイブリッドファッションで、誰でも好きなように着こなせるユニセックスアイテム。丈が短く羽織りや法被に近いデザインで、ポップでインパクトがあるデジタルプリント柄を提案する。第1弾はパステル系のサムライや空ネコ、宇宙ネコなど6柄を企画。1番人気はパンダで、1000枚以上の販売となっている。卸も行っており、ヴィレッジヴァンガードのオンラインストアでも好調だ。
価格は3900円。生産は中国で、協力工場と直接取引し価格を抑えている。購入者はヤングを中心とした日本人40%、インバウンド(訪日外国人)を含む外国人60%で、男性客も。また、ダンサーやアイドルの購入者も見られ、SNS(交流サイト)へのアップなどで広がりを見せる。
7月下旬からは第2弾の黒をベースにしたネコやパンダの新柄3種類を加えた。16~17年秋冬物では厚手の生地に切り替えて、春夏物と同柄と新柄を加えて販売する。