イオン GMSが改善し、テックと改装投資にアクセル

2018/04/13 04:29 更新


岡田元也社長

 「これで両方できる」と話すのは岡田元也イオン社長。GMS(総合小売業)事業が改善、2月期連結が営業収益、営業利益とも過去最高を更新し、変革にアクセルを踏む。

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 両方とは、「テクノロジーと小売りの基本」。変革には「相当にお金がかかる」ため、それを賄う既存事業の立て直しを急いでいた。課題だったGMSが上向き、「形になってきた」。テクノロジーではAI(人工知能)を活用したECの米ボックスドへの出資を表明、物流の改革などに生かす構え。この分野には今後も積極的に投資する。

 基本の方も投資が増えそうだ。「古い店が多くなっている」ため、大改装やリプレイスで最新のものに切り替え、「お客に喜んでもらえる店」にする。20年に向け、すでにGMS事業は衣料品や住居関連品を分社化、食料品は食品スーパー事業と合わせて地域ごとにくくることなどを表明している。組織だけでなく、売り場を変えない限り実現しない課題だった。組織改革は進み、売り場を変える〝お金〟でも準備が整いつつある。




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