《移住・多様化する働き方》東京→岡山 「アンセルム」の山近和也さん 産地に入り込み独自の加工表現

2022/12/14 06:29 更新会員限定


「協力工場の人たちとさらに物作りを磨きたい」と山近さん

 メンズ「アンセルム」を手掛けるKLEIDO(クライド、岡山市)の山近和也代表兼デザイナーは、コロナ禍に突入する前、東京から出身地である岡山県にUターンして同ブランドを立ち上げた。「いつか実現したい」と頭の中に描いていた自身のブランド(アンセルム)は、21~22年秋冬から立ち上げた。岡山のジーンズ加工職人とやり取りを重ね、「岡山に戻らなければ気づかなかった」貴重なアドバイスも参考にしながら、新しいチャレンジを進めている。

(小畔能貴)

時期は探っていた

 出身は岡山県倉敷市。大阪の大学を卒業したが、「服作りを本格的に学びたい」と東京の文化服装学院の服装科に進学した。卒業して岡山・児島で物作りを学んでいたが、再び東京に行くことに。多彩な切り口を持つカジュアルブランドを展開する会社の正社員として活躍していた。

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