アパレルクラウド、活用広がる

2015/05/28 07:34 更新


 様々なデジタルメディアのコンテンツを一元管理し顧客ごとにパーソナライズされた情報・サービス提供を支援する「アパレルクラウド」が着実に利用企業を増やしている。クラウド型のサービスは導入コストが低く、基本メニューのスマートフォンアプリやショップブログ、クーポンなどに加え、オプションの各種データ連携も低価格で迅速に利用できる。様々なテンプレートも用意されている。今後は、集約された情報の活用で顧客満足を高めるCRM支援の機能を強化していく。

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 アパレルクラウドはアパレルウェブが昨夏、15社・30ブランドで立ち上げた。現在は200ブランドが利用している。また、04年からサービス提供しているショップブログも新サービスを開始し、利用店舗数が加速度的に増加、昨年の6000店前後から現在は1万店を超えた。

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 最も幅広く使っている専門店グループでは、会員アプリを利用者の好みに合わせたブランド・ショップのニュース・ブログやクーポンの配信、会員証に利用している。ある海外カジュアルブランドでは、パンツの裾直し仕上がりの連絡など、特定会員客にメールを送る新機能をテスト運用している。

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  多くの企業はアプリを採用している。機能は企業が選択できる。このアプリを低コストで使えることが大きな特徴で、加えて全てのデータをクラウド上で管理しているため利用者の好みに合わせたパーソナライズができ、既存ウェブサイトへ飛ぶのとは違い、好みのコンテンツに即移動できる。

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 デジタルメディアのデータの一括管理を求める企業も、これから様々なメディアでうまく情報発信したい企業にとっても、データを一元管理しAPI技術を使いどんなデバイスでも表示できる、データ連携のハブ機能は魅力だ。杉本慎太郎取締役事業本部本部長は「現在はスマホアプリ、インスタグラムが時流だが、時々のデバイス、メディアに対応できる設計が必要」という。「アパレルクラウドなら特別な技術なしに」様々なメディアに発信することができる。

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 顧客・商品・購買などのデータ連携で、既に特定会員客が「何を見てどう行動しているか」は分析できる。集まったデータを基に、CRM施策を組み立てられる仕組みづくりをさらに進めることが今後の課題という。現在は様々なメディアとの連携を広げているところだ。

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 「アパレルクラウドはオムニチャネル化とともに進む」ともいう。オムニチャネル化は①タッチポイントの増強=多くのチャネルにコンテンツを持つ②客の行動情報収集・分析③パーソナライズされた情報・サービス提供の三つのフェーズがある。まず網の目のようにタッチポイントを作ることが大事だ。アパレルクラウドは今、そのためのツール強化に注力している。



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