アラ商事、300万円の超高額ネクタイを販売 百貨店外商顧客狙う

2026/10/27 11:00 更新NEW!


300万円の「楽園」

 ネクタイメーカーのアラ商事(東京)は27年春夏、税抜き50万~300万円の超高額ネクタイの販売を始める。グループ工場の技術と協力先の職人の技を組み合わせた芸術性の高い商品だ。百貨店の外商顧客などの富裕層への拡販を狙う。 

 同社の最大の強みはグループで生地とネックウェアの製造などを担うアルファテックスの自社工場にある。荒川正博アラ商事グループ会長の「非効率な物作りが工場のレベルを上げる」との考えの下、以前からハイエンドな自社ブランド「アレサンドロ」で100万円級のネクタイの開発にも取り組んでいた。

自社工場の技術の粋を凝らした

 通常商品の主な販路である百貨店で、外商販売が伸びていることから、超高額商品にも需要があるとみて、強化を決めた。「ネクタイはジュエリーや服に比べてラグジュアリー商材が少ない。インパクトを持って受け入れてもらえるのではと考えた」(同社)。

 商品はネクタイをキャンバスに緻密(ちみつ)で美しい図柄を表現した。ベースとなる柄を織りで作った後、京都などの職人に引き渡し、刺繍や友禅染めでさらに色と立体感を加える。

刺繍などで色や立体感に深みを出す

 最高級の300万円のネクタイ「楽園」は鮮やかな草花や鳥たちを西洋画のような世界で描いた。200万円は2種類。「波」は打ち寄せて白く跳ねる波の様子を銀糸を織り交ぜて表現した。「木漏れ日」は日光の陰影を織り柄の色の濃淡や刺繍などで写実的に表した。50万円の商品は夜を思わせる暗い背景に蝶、フクロウが舞う幻想的なデザインを2型企画した。

陰影が美しい絵画のようなネクタイ
銀糸で波のきらめきを表現している

 販売方法は受注生産を予定する。「ラグジュアリーのネックウェアはインポートの高級ブランドだけじゃないと知ってもらいたい。国産の職人技の魅力をアピールできれば」とする。



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