労働者の働く環境を改善しようとする企業の意識が高まるなか、作業負荷を軽減するツールの一つとしてアシストスーツが注目されている。この間、製造業や物流業、農業、介護などの現場で導入が進む。アシストスーツメーカーで組織したアシストスーツ協会が大阪市内で開催したイベントには8社が出展した。
(小堀真嗣)※価格は税込み
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立ち仕事の負担を軽減
アルケリス「アルケリスFX」 両足の足首と脛(すね)、腿(もも)の三カ所をベルトで止め、体重を腿と脛に分散して支える。立っている時に体重負荷が集中する足裏への負担を「最大50%軽減」し、足全体の疲労や痛みを緩和するという。サンコロナ小田の炭素繊維強化プラスチック「フレックスカーボン」を採用した。重量は片足で2キロ前後。43万7800円
軽量かつ腰の負担軽減
イノフィス「マッスルスーツソフトパワー」 従来品「マッスルスーツ」の開発で培ってきた人工筋肉によって体の動きをアシストする技術をサポーターの背面に組み込んだ。持ち上げ、持ち運び作業などで「腰への負担を35%軽減する」という。重量430グラム。5万9400円
サポーターと一体型
クラボウ「CBW」 ワーキングパンツとベスト、サポーターを一体化した設計が特徴。前にかがんだ時や立っている時、重い物を持ち上げる時の姿勢と、それぞれの動作をサポートし、腰への負担を軽減する。4万3780円