《決算発表から》バロックジャパンリミテッド村井博之社長 「プロパー販売にこだわり過ぎた」

2024/10/17 06:29 更新


村井社長

 上期(24年3~8月)は減収営業減益となり、「大変恥ずかしい決算内容」と振り返る。特に国内事業の主力であるSCブランドで客数が減少。店舗売り上げで苦戦した影響が出た。その理由として「プロパー販売にこだわり過ぎてしまい、機動的な商品の消化を阻害してしまった」ことを挙げる。「ファッションに使える可処分所得が減っている可能性があるなか、適正な販売施策をとっていかないと、SC型のビジネスを展開していくことはできない」と反省する。

 一方、不採算店舗の閉鎖を進める中国は、持分法適用投資損失(3億6000万円)が予想より膨らんだ。原因は「不採算店舗のスクラップ速度が遅い」こと。上期中に期初から34店を減らしたが、「まだ足りない。今後、スクラップの速度をさらに加速させる。また、直営店に代わる収益性の高いFC化とECの強化を急ぐ」と強調した。

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