《EC担当者を訪ねて》バロックジャパンリミテッド エンフォルド/ナゴンスタンスEC・デジタルマーケティング担当 多田真帆さん

2022/04/27 06:25 更新


多田真帆さん

 昨年8月、ブランド初の専任のEC担当として店舗から異動してきた多田真帆さん。前職で従事していたデジタルマーケティングの知見を生かし、ブランドの成長に寄与している。今年度は、最高の月でEC売り上げが前年同月比88%増、低い月でも66%増と好調に推移。早くも采配が実り始めた。

 ――強化したポイントは。

 店舗が強いブランドの特性を鑑みて、あえてOMO(オンラインとオフラインの融合)ではなくOtoO(ネットと実店舗の相互送客)を推進すべく、EC運営を含めたデジタルマーケティングに取り組んでいます。ECやSNSを含めたデジタルツールは、新規のお客様を獲得するための窓口。店舗スタッフは心のこもった接客をしてくれるので、接客を受けることで必ずブランドへのエンゲージメントが高まると信じています。後は、PR使用品番と在庫を連動させたり、店舗からECの在庫に客注ができる枠組み作りをしたり、事業部内で横断したコミュニケーションに力を入れています。合間を見て店舗の巡回もするように心掛けています。

 ――インスタグラムを活用した施策が好評だった。

 今春、「エンフォルド」で「ザ・フォーマル」というオケージョン向けの服のPRをしてきました。ECで売り上げを獲得することを主目的とし、インスタグラム上でまとめ機能を用いて見せたのですが、店舗の顧客もそれを見て来店くださり、紹介したアイテム約55型はほぼすべて完売しました。入荷リクエストを受け付ける画面を用意してから投稿するなど、導線をきちんと整備したのもよかったと思います。これまで兼任で手が回りきらなかった小さなことを丁寧に整えたのが、売り上げに反映されています。

 ――直近の目標は。

 海外のお客様にも手に取ってもらえるよう、環境を整えています。中国籍のメンバーが新しく配属になったり、多言語対応にも着手し始めたところです。デジタル起点でファンになったという人を一人でも多くつくるのが私のミッションです。

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