猛暑なのに? 屋上ビアガーデンの人気高まる

2026/07/09 14:00 更新NEW!


 健康志向の高まりや「とりあえず生!」といった文化が多様性の時代で薄れていることを背景に、若者のビール離れが進んでいるといわれています。しかし、商業施設の屋上で開かれるビアガーデンは、今もなお利用客が増え続け、営業も長期化しているのだとか。取材すると、どんな人が訪れても楽しめるようなメニューの拡充や、都会の真ん中で非日常が味わえる体験など、進化し続けるビアガーデンの魅力がありました。

(価格は税込み)

日本橋高島屋SC本館 大人向けの演出で会食取り込む

 「BBQビアガーデン」は開放感のある屋上庭園に約290席を設ける。都心で手軽にバーベキュー(BBQ)を楽しめることに加え、豊富なドリンクや丁寧な接客が支持され周辺企業で働く会社員の会食や懇親会の利用が多い。

会社員中心に大人客の利用が多い

 料理はカジュアルプラン(120分飲み放題付き6800円)、スタンダードプラン(同7800円)のほか、黒毛和牛とオマール海老のプレミアムプラン(同9300円)などがある。飲み放題の中にはスパークリング、赤、白を含むワインビュッフェもある。20人以上の団体利用も目立ち、40~70人規模の貸し切りにも対応している。

コンロで手軽に楽しめるスタンダードプラン

 会場ではBGMを流さず、席間隔も一般的なビアガーデンより広めに確保することで、大人が過ごしやすい雰囲気を演出している。ビアガーデンはドリンクのセルフサービスが基本だが、団体客は乾杯する際の最初の一杯をスタッフが席まで運ぶなど、サービス面にも力を入れる。ドリンクカウンターでの接客も丁寧で、こうしたきめ細かな対応がリピーター獲得につながっている。

BGMは流していないが、会場にはスタッフの元気な掛け声が飛び交う

 利用は平日の会社員が中心で、特に金曜日に予約が集中する。日本橋エリアでは競合が少ないことも追い風となっており、ネット予約や貸し切り予約にも対応し需要を取り込んでいる。

■営業期間:4月6日~11月10日

松屋銀座本店 メキシカンで美しく健康に

 毎年「美と健康」をテーマに様々なメニューを提案してきた「美しくなるビアガーデン」。開放的な屋上テラスでの開催に支持が多く、昨年は前年比12%増と過去最高の売上高だった。

ビールはもちろん、カクテルやモクテルなど、ユニークなドリンクが充実

 今年は好評のグリル料理に、タコスやサルサ、サボテンを使用したメキシコ料理をプラス。スタンダードプラン(120分飲み放題付き7700円)、プレミアムビール6種をフリーフローで楽しめるプレミアムビールプラン(同8800円)、同館地下1階で扱っている「日本橋日山」の松阪牛を含めた和牛プラン(同1万3000円)など、5種のプランを用意した。

 銀座で採れる「銀座はちみつ」を使用したモスコミュールや、ノンアルコールモヒートをはじめとしたモクテルなど、ドリンクもアルコールの有無を問わず〝ここだけ〟のメニューが充実する。

BBQとメキシコ料理を組み合わせたベーシックなスタンダードプラン

 今年から酷暑対策として、当日の気象庁の予報最高気温が38度以上の日に、ひとくちシャーベットを無料提供するサービスもスタートした。8月はファンケルの体表面温度が34度以上になると変色する「示温シール」を活用し、従業員の体調管理も強化。「お客様だけでなく、従業員も快適に過ごしてもらいたい」としている。

一部のスペースは日よけ、雨よけになる屋根付き

■営業期間:5月20日~9月30日

阪急うめだ本店 世界各地の料理味わえ旅行気分

 屋上広場で開いている「旅する屋上ビアガーデン」。緑の多い空間で、期間ごとに世界各地をイメージした料理やドリンク、イベントを用意し、旅行気分を味わえるのが特徴だ。

世界各地の料理を旅行気分で楽しめる

 7月7日まではアジアと日本をテーマに、トレンドの麻辣湯(マーラータン)や日本酒を提供。7月8日~8月25日はアメリカ、メキシコをテーマにしたメニューを揃え、期間限定イベントも開催する。8月26日~10月12日はヨーロッパをテーマに、各地のワインを楽しめるマルシェを開く。

期間限定でアジアがテーマ。麻辣担などを提供した

 フードは約30種類が食べ放題。チキンレッグやポップコーンシュリンプなど、チケット制の特別メニューもある。暑さ対策としてかき氷も用意した。

イタリアンルーフトップビアガーデン。ピザとパスタが食べ放題

 飲み物はビールやソフトドリンク、自分で作れるカクテルバーなど約120種類。ノンアルコールも充実し、酒を飲まない女性や子供まで、幅広い世代が楽しめる内容にした。90分飲み放題付き5000円。プレミアムプランやアニバーサリープランもある。

 このほか、13階の「トラットリア・アル・ポンピエーレ」でも「イタリアンルーフトップビアガーデン」を開いている。約80席にパラソルを設置し、暑さ対策を強化した。パスタやピザ、イタリアンワインなどが楽しめる。

■営業期間:
屋上ビアガーデン5月22日~10月12日
イタリアンルーフトップビアガーデン5月27日~10月12日

ルミネエスト 韓国の屋台飲み文化を再現

 「韓国酒場ビアガーデン」は屋上にネオンライトやハングルの看板、カラフルな椅子・テーブルが並ぶ、ソウルの屋台のような空間が特徴だ。韓流好きの若年層が中心だが、新宿駅直結のファッションビルという立地柄、仕事帰りのビジネスマンも訪れる。

ネオンが輝く屋台のような雰囲気が映える

 メニューはヤンニョムチキンやプルコギキンパといった総菜のコース(120分飲み放題付き3500円)から、サムギョプサルと牛カルビの焼肉コース(同5000円)、黒毛和牛が付くぜいたくなコース(同6000円)など。全コースにキムチやトッポギ、カレー、フライドポテトなどの食べ放題が付くのがうれしい。

サムギョプサルや牛カルビのコースが一番人気

 ドリンクコーナーも充実する。ビアガーデンでおなじみの定番銘柄のアルコールやソフトドリンクのほか、韓国の夏に欠かせないライトな味わいの「テラ」ビール、微炭酸がさわやかな「チャミスルトクトク」、マッコリが並ぶ。

ドリンクのバリエーションも韓国らしさにこだわった

 飲食以外の楽しみ方にも注目だ。大音量で流れるK-POPが気分を盛り上げてくれるだけでなく、会場内のステージで不定期にアイドルのライブを開催する。韓流に限らず日本のアイドルやダンスユニットなど、幅広い出演者を募る予定という。

■営業期間:4月22日~10月31日

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