東京・下北沢の雑居ビル2階にあるCCXは、古着と新品セレクト主力の小さな個店だ。店主の感性が生きる、他にはない品揃えと心地のいい接客にみせられた顧客が多く、ファッション好きの若者などに認知が広がっている。
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コロナは意識せず
店主の鈴木克哉さんは大手セレクトショップで長年バイヤーを経験した後に独立。21年7月、再開発などで今後注目されると見込んだ下北沢でCCXを開いた。
コロナ禍の真っただ中の立ち上げだったが、あまり意識しなかったという。「安い初期投資でのんびりとやるつもりだった」(鈴木さん)。見込み通り、開店後は周辺の家賃が上がっていったことから、「むしろ、いいタイミングだった」とも。
ただ、開店当初は集客に苦戦し、来店が1日数人という日々が続いた。活路を開いたのはインスタグラムだ。「SNSには詳しくなく、写真加工も苦手」だが、ただただ商品を紹介する投稿を毎日続けたという。それが逆に「リアルでわかりやすい」と評判になった。
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