「セリーヌ」、エディ・スリマン氏が退任 後任にマイケル・ライダー氏

2024/10/03 17:00 更新


後任のマイケル・ライダー氏

 【パリ=松井孝予通信員】仏LVMHモエ・ヘネシー・ルイ・ヴィトンは10月2日、傘下メゾン「セリーヌ」のアーティスティック、クリエイティブ、イメージディレクターのエディ・スリマンの退任を発表した。LVMHとセリーヌの両社は18年1月から同ポストを務めてきたスリマンに対し、「ビジョン、厳格さ、そしてこだわりによってセリーヌのコードが再定義され、女性らしさとパリジャンらしさが改めて強調された」とし、メンズのシルエット、クチュール、香水に及ぶ新しい領域を発展させた功績を称えた。

 同メゾンの売上高は公表されていないが、17年の5億ユーロから、25億~30億ユーロに達したと推定されている。ベルナール・アルノーLVMH会長兼CEO(最高経営責任者)は4月の株主総会で、「日本ではセリーヌの店舗に長蛇の列ができている」と現地視察で見た同ブランドの堅調な成長を報告していた。

 スリマンの退任に続きLVMHは新アーティスティックディレクターにマイケル・ライダーの任命を発表した。25年初頭に就任し、ウィメンズ&メンズウェア、レザーグッズ、アクセサリーからクチュールに至るセリーヌの全てのコレクションをディレクションする。ライダーは「バレンシアガ」でニコラ・ジェスキエールの元でキャリアをスタートし、セリーヌでフィビー・ファイロとともにデザインディレクターとして10年間経験を積んだ。最近では「ポロ・ラルフローレン」のクリエイティブディレクターを務めた。

 セヴリーヌ・メールCEOとライダーは、「セリーヌで再びともに歩むこと」を強調し、その喜びと未来への期待を表明した。



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