CFCLは、金沢21世紀美術館の開館20周年に伴い、受付と監視のスタッフのユニフォームを制作した。チェスターコート、夏用のTシャツ、サコッシュの3アイテムで、2月1日から10年間着用する。
CFCLの製品を作る技術や生産背景を生かし、普遍性のあるスタイルに、大胆なグラフィックデザインを掛け合わせた。金沢21世紀美術館の外観で目を引く水平ガラスをイメージした色彩のボーダーに、象徴色のオレンジのラインを柱に見立てて配した。チェスターコートは再生ポリエステル糸のミラノリブで、脇のスリットを深く入れ、シルエットが崩れないようにした。巾着型のサコッシュも同じ糸を使う。オーバーシルエットのTシャツは、綿と再生ポリステルの交撚糸を無縫製横編み機「ホールガーメント」で編んだ。
それぞれ、年齢や体形を問わずにフィットするパターンで、イージーケアや耐久性を優先し、現代生活のユニフォームとして実用的に仕上げた。
金沢21世紀美術館は、開館時に「イッセイミヤケ」の滝沢直己さん、10周年時に「ミナペルホネン」の皆川明さんに、ユニフォームデザインを依頼した。