パルコの25年度(26年2月期)のテナント売上高は3455億5514万円(前期比6.7%増)となり、最高額を更新した。全15施設のうち、基幹の渋谷パルコなど7施設で過去最高売上高を達成した。各館で改装や販促などによって「体験価値提供型施設への進化」を目指した施策を強化し、成果を上げた。
(有井学)
渋谷や仙台などで日本のアニメ、ゲームなどのIP(知的財産)コンテンツや日本のデザイナーブランドなどジャパンモードを重点テーマとした改装を実施し、広域客の来店が増加した。渋谷では全店の約4割にあたる約80店を刷新し、IPコンテンツ、ジャパンモードのほか、海外ラグジュアリーやデザイナーブランド、新進ファッションブランドなども拡充した結果、高感度な日本人客のほか、インバウンドの需要も拡大した。心斎橋もIPコンテンツとラグジュアリーを含む高感度ファッションを軸にインバウンドを捉えた。仙台は東北初の店舗を数多く導入し、東北全域からの集客が増えた。
インバウンド施策ではグーグルマップの検索対応や近隣ホテルでのエリアマップの設置などの情報発信、館内でのインバウンドを受け入れる環境整備や配送サービスなどを強化した効果も大きかった。販促では各館で地域連携企画を中心に独自の施策を行ったほか、全社企画として、夏休みに漫画作品『コジコジ』、冬の全館セール期間にアニメーション映画『パプリカ』との協業による大型企画を実施するなど「来店が増える時期に体験価値を向上させる企画を構築」し、成果を上げた。
