26~27年秋冬パリ・ファッションウィークで開かれたコムデギャルソンのショーで、なぜ涙が止まらなかったのか。ファッションショーを見て泣く――。そんなことはありえない、と思う人も多いだろう。だが実際には、思わず涙がこぼれる瞬間がある。服の完成度に加えて、そこに積み重なった歴史や文脈、演出が重なった時、ショーは単なる発表の場を超える。3月10日付で掲載したコムデギャルソンは、その瞬間をあらためて考えさせるものだった。
(小笠原拓郎編集委員)
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30年以上にわたりファッションショーを見てきた自分にも、過去に数回だけショーを見て涙が出たことがある。一つ目はエディ・スリマンが「サンローラン」から「ディオール」に移って最初のショーだ。
抱擁した瞬間
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