川島幸美がデザインする「アウラ」(コードナイン)の16年春夏物は、メキシコの女流画家、フリーダ・カーロからイメージを広げた。エスニック、トライバルといった要素を軸に、スポーツのムードや透け感のある素材を盛り込んで、クリーンで都会的な感覚にまとめている。
初参加した「メルセデス・ベンツ・ファッション・ウィーク東京」のランウエーで見せたのは、レイヤードで作る強いイメージのルック。展示会では、コーディネートやディテールの変化で、それらをよりリアリティーのあるスタイルに落とし込んだ。
トライバルな幾何学模様が浮かび上がるエアリーなドレスは、毎シーズン、好評なロングジレと組み合わせてシャープに見せる。華やかなアシンメトリーヘムのロングスカートは、スエットトップのようなニットのプルオーバーとコーディネートしてカジュアルダウンした。麻混のストライプのワイドパンツは、繊細なレースキャミソールと合わせて、甘辛ミックスで着こなす。