大手コスチュームジュエリーブランドの18~19年秋冬の新作は、深い森に生きる動物や昆虫、植物をモチーフにしたコレクションが揃う。秋の日差しを思わせるようなゴールド色をはじめ、地金の質感と色みを生かした落ち着きのあるトーンでまとめている。レイヤードを意識したネックレスやロングピアスがキーアイテムだ。
(中村維)
「アガタパリ」(アガタジャポン)のコレクションテーマは〝ラッシュガーデン〟。冬の陽の光に誘われて迷い込んだ深い森の樹々や植物の葉が揺らめくメランコリックな世界を表現している。写真は、冬鳥の大きな羽をモチーフにしたシリーズ。ロングネックレス(8000円)、チョーカー(1万2000円)、バングル(8000円)など6アイテムがある。
ユーカリの葉をモチーフにした新作を作ったのは「プラスヴァンドーム」(ヴァンドームヤマダ)。ネックレスは、アシンメトリーに揺れる丸い葉のモチーフを連ねている。レイヤード可能な2本セットタイプ(1万5000円)や、Y字タイプ(1万3000円)がある。イヤリング(9000円)も揺れるデザイン。マットなゴールドが秋の日差しのように柔らかに輝く。
「スワロフスキー」(スワロフスキージャパン)は、森に伝わる魔法や童話をヒントに〝クリスタルテイルズ〟と名づけたコレクションを発売する。クモのブローチ(2万7750円)やロングピアス(1万6500円)、甲虫の下がるペンダント(2万7750円)など、ユーモラスなアイテムがいっぱい。琥珀(こはく)や黒といったカラーと繊細なディテールで、ビンテージライクな仕上がりになっている。
「イマック」(イマック)は、秋の立ち上がりに〝オータムフィールド〟と名づけたシリーズを見せる。植物や動物のモチーフをメタルや秋色の天然石で表現している。淡水パールのY字ネックレス(1万2000円)には、シダを思わせるリアルな葉のモチーフが下がる。揃いのイヤリング(9500円)も。この他、アイビーを模したイヤリングとネックレスのシリーズなどもある。