20年前からミャンマーに住み、現地の優れた伝統工芸を伝え続けている日本人女性がいる。和田直子さんはミャンマー各地の職人とつながり、ヤンゴンで手仕事品の雑貨店「dacco」(ダッコ)を運営する。ミャンマーの良さを日本の人にも知ってほしい、と8月に阪神梅田本店でポップアップストアを開く。
(古川富雄)
この国に役立てたい
和田さんは元々、青年海外協力隊員として中米のホンジュラスで活動してきた。03年9月、旅行で初めてミャンマーを訪れた。縁があって現地のホテルの営業の仕事をするようになり、地域開発のNGO(非政府組織)メンバーとしてもミャンマー各地を回るようになった。
工芸品の市場に寄ってみると、商品について質問しても詳しく説明できる人がいないことがたびたびあった。多民族の国で、ロンジーなど民族衣装をはじめ優れた工芸品があるのに、「自分の民族以外のことは知らなかったりする」という。