通年楽しめるウール、米ダックワース

2016/09/30 06:10 更新


 輸入卸のソンゴ・リバー(東京、Jダラス・パイル代表)は、17年春夏からウール製品主力の米国ブランド「ダックワース」を販売する。

  羊を育てる段階から徹底して品質を追求し、原毛の刈り取りからクリーニング、紡績、編み、縫製まですべてを米国で手掛ける100%メイド・イン・USAだ。風合いの良さも魅力で、年間通じて楽しめるウール製品として日本でも提案する。

 同ブランドは、自然との共存を重視したものづくりを掲げ、モンタナ州でスタート。寒暖の激しい高地で、ストレスの少ない状態で羊を飼育している。羊毛は、自社で管理する牧場のメリノ種のもので、血統も重視しながら高品質を追求している。

 刈り取った原毛は、モンタナ州や米国東海岸で、紡績、編み、裁断、縫製する。環境にも配慮し、例えば防縮加工では、塩素を使わずに自然な風合いを生かしたまま、縮みを抑える技術を活用している。

 商品はメンズ、レディスがあり、インナーや靴下を含む様々なカットソーアイテムからニット、アウターまでが揃う。素材はメリノウール100%のジャージーのほか、メリノウール・リサイクルポリエステル・「モダール」の3者混など。

 17年春夏物では、3者混素材のTシャツ(9800円)、薄手のフード付きラグラン袖プルオーバー(1万8000円)などを推す。肌への当たりが気になる部分に二重組織を使った長袖プルオーバー(1万5800円)もある。

 販路はアウトドア系など提案力のあるセレクトショップなどを予定する。「ウールは通気性に優れ、春夏も楽しめる。市場に定着するまで時間はかかるかも知れないが、じっくり提案していきたい」考えだ。

「ダックワース」17年春夏のTシャツ
「ダックワース」17年春夏のTシャツ
使用しているメリノウールの原毛
使用しているメリノウールの原毛


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