大丸松坂屋百貨店 大丸東京店に「明日見世」開く DtoCブランドのショールーム空間

2021/09/28 06:26 更新


大丸東京店4階の「明日見世」(イメージ)

 大丸松坂屋百貨店は大丸東京店4階にDtoC(メーカー直販)ブランドのショールーミングスペース「明日見世(アスミセ)」を10月6日、オープンする。商品は店で売らず、店頭に設置したQRコードをスマートフォンで読み込んで、出品ブランドのECサイトで購入してもらう。リアル店舗とコンテンツの魅力化に向けたトライアルの一環。

 「社会を良くするめぐり」を初回のテーマにコスメ、ライフスタイル雑貨、アパレル、インナーウェアの19ブランドを揃える。サステイナブル(持続可能な)、プロダクトのストーリー性、固定観念から脱却できるような商品の三つを選定ポイントにブランドを集めた。編集テーマやブランドは定期的に入れ替える。売り場面積は100平方メートルで、リサイクルできる素材やユーズド家具を組み合わせた什器、装飾物を使う。使用期間終了後の什器、装飾物は廃棄しないサーキュラーエコノミー(循環型経済)を実践する。

 米国でニューリテールと呼ばれるスタートアップ「ネイバーフッド・グッズ」を事業モデルに開発した。単にDtoCブランドのショールームの場を提供するのでなく、スタッフが出品者のアンバサダーとなり、人を介して作り手の思いや商品背景を伝えるのが特徴だ。百貨店の社員が3人常駐し、店で売らないので販売ノルマがないため、来場者とのコミュニケーションに集中できる。出品ブランドに対してもコンサルティングやマーケティングなどサポートする。一定期間で入居し、出品料を百貨店に支払う契約となる。

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