「バイヤーが戻ってきている」という声が聞かれた「デザイナーズ&エージェンツ」の24年春夏ニューヨーク展。何シーズンも継続して日本から出展しているブランドの共通点は、だぼっとしたシルエットだ。日本ブランドの服はサイズが小さすぎると言われがちだが、ゆったりシルエットであることが、継続できる理由のひとつだろう。
(ニューヨーク=杉本佳子通信員)
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近藤ニットの「エヴァム・エヴァ」は、軽くて薄い素材が人気だった。コットン・シルク混のだぼっとしたドレス(157ドル)はかなり透けるが好評だった。下にはキュプラのスリップを着ることを提案した。
パンツもだぼっとしたワイドレッグが好調。キュプラのパンツ(150ドル)はウエストにタックをたっぷり入れたクロップト丈。リネンのワイドパンツも好評だった。メンズっぽい形のオーバーサイズのコットン天じくのトップ(157ドル)も人気があった。通常は秋物の方が強いが、今シーズンは春夏の割にバイヤーが買ってくれたという。