YSM(東京、向井翔太郎代表取締役CEO=最高経営責任者)のレディスブランド「ダーリッチ」は、26年8月で10周年を迎えた。特定のテイストやジャンルに捉われない独自の世界と、副社長でプロデューサーの齊藤早紀さんのカリスマ的な存在感でファンを拡大。月間で約5億円の売り上げ規模に成長している。
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16年、向井CEOと齊藤プロデューサーの2人でダーリッチを創業。カジュアル、セクシー、フェミニンの3軸を融合したエキセントリックなファッションを提案するブランドとして、東京、名古屋、大阪、福岡、札幌の直営7店とECで販売している。

毎週水曜日と日曜日の2回が新作の発売日で、シーズンMDは組んでいない。基本的に定番品もなく、常に新しい商品と出合えるような環境を提供してきた。「そのスピード感と量がダーリッチの魅力」と向井CEOは話す。
縦売れするようなシグネチャーを作らないため、全てが売れ筋で全てがイチ押し。毎度、発売する商品に合わせて作り込むウェブページとSNSのビジュアルで客の心を引き付けている。制作のポイントは「心が動くかどうか」だ。全体のトーン&マナー以上に、「可愛い」と目に留まる写真の求心力を一枚一枚極めている。
新作が高頻度で入荷されることもあり、1日の来店客数は競合他店より2~3倍多い。一人ひとりの接客回数が増え、「早く学べる、早くスキルアップできるのが相乗効果となり、売り上げに結び付いている」。人気の発売回は、最初の2日間だけで約8000万円を売り上げることもある。

右肩上がりで業績を伸ばしてきたが、「10年前は今の未来は描けていなかった。逆にいうと、今からの未来も描いていない」と向井CEO。「ここまで来られたのは齊藤の異次元のすごさ」という。今後は齊藤さんに憧れを持つ社員や、齊藤さんとは異なるやり方で自分の夢をかなえようとする社員たちの育成とサポートに注力していきたいとしている。
