備後産地の若手が中心となり、23年春にスタートした産地活性プロジェクト「デニムのイトグチ」が、地域の働き手のやりがいや、産地の魅力発信につながっている。「デニムの魅力を産地から」をテーマに月1回の産地若手交流会のほか、地元の工場や企業の垣根を越えてデニムを使った商品の開発、発信に力を入れる。
(森田桃子)
新鮮な視点で
企画の中心はカイハラ営業部に所属する森年木綿子さん、広島県福山市山野町の藍染め工房「藍屋テロワール」の湯浅遼太さん、観光事業や衣料OEM(相手先ブランドによる生産)のほか「尾道デニムプロジェクト」なども手掛けるディスカバーリンクせとうちの前田陽さんだ。それぞれ産地企業で働く20代。県外からの移住や市外からのUターンで福山市に住む、新鮮な視点がプロジェクトの強みだ。