ドーム代表取締役CEO 北島義典さん 「トンネル」となり、アスリートを支える

2024/04/26 12:30 更新有料会員限定


北島義典さん

 伊藤忠商事が、米スポーツブランド「アンダーアーマー」(UA)の日本総代理店であるドームを子会社化して2年。代表取締役CEO(最高経営責任者)に就いた北島義典さんは過去に、「ハンティングワールド」「レスポートサック」「コンバース」などを手掛けてきたブランド経営のプロだ。ドームとUAをどう立て直しているか。有明本社で聞いた。

マーケットイン発想で

 ――この間、どんな改革に取り組んできたか。

 ブランド価値を上げるのは、「商品」「直営店」「マーケティング」の三つ。その中で、最も重要なのは商品です。顧客であるアスリートが求めているものを吸い上げ、マーケットインの発想で商品化する。この作業を急ピッチで進めています。

 手始めに着手したのがSKU(在庫最小管理単位)の拡大です。これまで売れる商品があっと言う間に無くなるのが課題でした。そこで24年春夏はSKUを23年春夏より約500増やし、売れ筋を分散化。全体を底上げしています。

 使用シーンの拡大に向け、今春夏からライフスタイルの「UAスポーツスタイル」も本格導入しました。アスリートがオフに着るウェアで、ロゴが目立たず、日常に着られるアイテムを充実したものです。

 もう一つは日本企画のテコ入れ。我々は本国のインラインをピックアップするだけでなく、展開商品の3割程度を日本企画品で構成しています。ただこれまでは、過去売れた品番をリプロダクションしたものばかり。リプロを継続しつつ、今後はオリジナリティーあるものを増やします。

 本国では4月1日付で創業者のケビン・プランクがCEOに復帰しました。今後は彼の思想が詰まった新しい製品が出てくるでしょうから、そこにも期待しています。

 ――直近ではシューズに力を入れている。

この記事は有料会員限定記事です。繊研電子版をご契約いただくと続きを読むことができます。

すべての記事が読み放題の「繊研電子版」
単体プランならご契約当月末まで無料!

今すぐ登録する

今すぐ登録する

会員の方はこちらからログイン

関連キーワード電子版購読者限定パーソン



この記事に関連する記事