スズサンCEO 村瀬弘行さん メッセージをより伝えるフェーズへ

2026/08/06 13:00 更新有料会員限定NEW!


村瀬弘行さん

 名古屋駅から電車で20分ほど、名古屋市緑区有松は旧東海道の宿場街として古くから栄え、旅人たちは有松や鳴海で絞り染めをした手ぬぐいやゆかたを土産に買い求めた。スズサンはこの地で100年以上にわたり、有松・鳴海絞りを代々受け継いできた。

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 5代目となるCEO(最高経営責任者)の村瀬弘行さんは、03年に渡欧。有松・鳴海絞りを海外から見つめ、現地の人たちの暮らしに溶け込ませることで、新しい領域を切り開いている。物作りも産地の活性化も、「やるべきことはまだまだある」。江戸時代から続く有松・鳴海絞りの新しい景色は、その先に広がっている。

距離を置いて見えた美しさ

 ――03年に渡欧した背景は。

 父(村瀬裕会長)からは継いでほしいとは言われていなかったので、大学でアートを学びたいと考えました。ですが、日本の美大を2回受験しても受からなくて。帰りの夜行バスで色々調べるうちに、海外に行こうと決めました。

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