ドーバーストリートマーケットギンザ(DSMG)が10月23、24日に開いたオープンハウスは、国内外のブランドがクラフトマンシップに着目した製品を揃えた。人間らしいぬくもりのあるぜいたくさや豊かさを伝えた。
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存在感を放っていたのは、革靴を専門にするブランドだ。DSMGに初登場した「ムニョス・ブランデシッチ」は、甲にギャザーを寄せたダービーシューズ、コサージュの彫刻を付けたポシェットなど手仕事の造形がエレガント。彫刻家のキャリアを持つデザイナーがバルセロナのアトリエで作る。
日本製の革靴「ペテロオラウム」は、中底と縫い合わせた甲革を外に出し、シルエットを軽く見せたマッケイ製法のダービーシューズの限定品を作った。
パリを拠点にする「フィレオ」は、「キーン」との協業モデルを先行販売した。作業靴をベースにしたブーツはつま先の革をカットし、異素材の先芯をのぞかせてエッジを利かせた。
ウェアに共通するのは、緻密(ちみつ)で不完全な美しさ。店内で今秋冬のショーを行った「トリシェジュ」は、ビクトリアン要素の入った造形的なシルエットを柔らかなニュアンスで見せた。シアリングのセットアップやテーラード仕立てのミニドレスは、張り出したショルダーにくぼんだディテールが付く。上品な装いに穴の造形を取り込んで官能的な魅力を感じさせた。



ウクライナの「リトコフスカ」は、秋冬の5スタイルを応用したインスタレーション。前後のボディーが着用する服が一枚の布でつながれる。「人と人をつなぐ〝コネクション〟という思いを込めて作った。家業としてテーラーを営んでいるのでパターンも自在に変化できる」と、デザイナーのリリア・リトコフスカは話す。
DSMG限定で発売された「オーラリー」とストックホルムの「サロンシールンドマン」の協業は、オーラリーのウール混カシミヤのモッサーを使ったコートなどを、サロンシールンドマンが装飾。滑らかな生地から滴るように石や貝殻を手縫いした。
着る人自身がクラフトマンシップを体感できるアイテムも充実。「ダブレット」は「ヘインズ」との協業Tシャツを販売。折り畳んだTシャツの上に、パッケージのグラフィックをプリント加工し、購入した人はピリピリと剥がして着用するまでの過程を楽しめる。
イタリアの「ダニエラ・グレジス」は、ガーデニングエプロンのようなポケット付きの3アイテムを販売。「家で何か作業をするときに便利でしょう?」とグレジス。縮絨(しゅくじゅう)ウールのストールはラップスカートに早変わり。


