「サイトにアクセスした人のニーズと空気を読んで素早く接客、ネット販売の成約率と購入継続率を改善」――情報解析システム開発のプレイド(東京、倉橋健太社長)は12日、EC(電子商取引)サイト訪問客に即時に効果的な接客ができるプラットフォーム「カルテ」の提供を開始する。会員だけでなく非会員でもアクセス解析と訪問履歴をもとに、サイト滞在中に的確な接客とコミュニケーションができる。
カルテはアクセス解析と会員情報の両データを即時に分析し、特定条件に見合った訪問客に効果的接客を自動実行するツール。会員はもとより非会員まで、ニーズ、来訪前行動を読んで「客を可視化」し、最適なアプローチを行う。
例えば、「フェイスブックから来訪」「会員登録済み」「未購入者」といった条件に合う客が訪れた場合、「このキャンペーン告知の接客を行う」と設定しておけば、客のサイト内での閲覧・行動状況を読んで、最適なタイミングでアプローチする。購買金額で顧客をグルーピングし、接客ワードを出すことも可能。非会員の場合も、サイト訪問回数、閲覧した商品などを解析でき、これまで以上に個人を捕捉できる。
接客のテンプレートはプレイドが提供するため、サイト運営者は顧客条件を絞り込み、テンプレートを選ぶだけ。手間をかけずに、ポップアップ通知、メール、チャットといった手段で自動接客できる。
すでに導入している企業・ブランドは、アングローバルショップ、コスメドットコム、サザビーリーグ、ドゥクラッセ、フィフスなど50。解析したユーザーは4300万人に及ぶ。導入した企業・ブランドでは、新規会員獲得率が108%増、購入率は平均で30%増となっている。
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