生活者の景況感、「悪化」が45%で過去最大 博報堂生活総合研究所調べ

2025/12/18 10:59 更新NEW!


 博報堂生活総合研究所が生活者に聞いた「2026年生活気分」によると、来年の景気予測は「悪くなる」が45.2%で前回比7.5ポイント悪化し、15年の調査開始以来の最大値となった。また、「良くなる」が9.3%で1.5ポイント減、「変わらない」が45.5%で6.0ポイント減だった。「悪くなる」と回答した人は、20代が37.4%に対し60代が49.5%で、年代が高くなるほど景況感が悪くなると感じている。

 「悪くなる」の理由は「物価上昇の継続・加速」が55.0%で最も多く、「収入の減少」14.1%がそれに続いた。

 一方、「良くなる」の理由は「希望的観測」23.5%、「新政権・新政策」14.4%の順だった。


 来年お金をかけたいもの(全25項目)は、「ふだんの食事」23.1%、「旅行」22.5%、「貯金」19.0%の順で、前回3位だった「ふだんの食事」が1位になった。ただ、「今年お金をかけたもの」では、「ふだんの食事」が39.1%だった。来年の方が16.0ポイント低い理由についてリポートは、「物価高の影響が広がるなか、来年も食という身近な分野で支出を抑えながら、工夫して楽しんでいきたいという、生活者の両方の気分がうかがえる」と分析している。



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