きものをリメイクした服を若者にも着てもらいたいと、ブランド「チェリータトゥール」を手掛けているエイティエイトプランニング代表の光下(こうげ)由紀さん。ブランド名はインドネシア語でチェリータが「物語」、トゥールが「旅行・巡る」を意味する。19年のスタート以来、不要になったきものを生地に戻し、生地の特徴を生かして洋服にリメイクすることで、新たな価値を生み出している。
(藤本祥子)
カナダでショー参加
エイティエイトプランニングは、子供服のセミナー事業やアパレルデザインも手掛けている。「ずっときものの生地に興味があった」と話す光下さんは、アパレルメーカーのテキスタイル企画でシルク素材を担当していたことや、繊維専門商社や紡績会社に勤めていた経歴がある。「今このプリントをして欲しいと言われても、出来ない生地が多い」というきものの特徴を生かし、一点物のアロハシャツ、ティアードスカート、ワイドパンツ、ワンピース、ライダーズジャケットなどにリメイクしている。帯をリメイクした、くまのチャームが特徴的なバッグもある。いくつかのアイテムは、オンライン出店支援の「ベイス」などで販売している。