福島、東北らしさ出したエムズ新業態

2015/08/18 06:09 更新


 レディス専門店のエムズ(福島県喜多方市)は、ヤングレディスカジュアル店「レトロガール」で21日、新業態「レトロガールキヴィ」をルミネ池袋に出す。トレンドの商品をリーズナブルに提供している同社だが、今後の店作りには「価格だけでなく、物語性が必要」(金子一弘社長)との考えで、内装や品揃えに地元・福島や東北らしさを取り入れた。

 ルミネ池袋の4階にあったレトロガールを5階に移転・改装し、キヴィとしてオープンする。面積は約82平方㍍。店名は、本社のある福島県の県鳥のキビタキからとった。内装を福島の企業に依頼、棚やテーブルは福島県産の木材を使い、柱の鉄板は東北から調達する。東北出身のスタッフも勤務する。品揃えは通常のレトロガールの商品が中心だが、一部、「イー」の会津木綿ストールといった福島の雑貨を販売したり、ノベルティーにも使用する予定だ。ショッパーに、東北の子供たちの絵を使用するフェアも定期的に行い、子供地球基金に寄付をする。

 同社が本社を置く喜多方市も、「産業は全体的に疲弊している。当社のように都内に店舗を持っていたりEC運営もしている企業は珍しく、ファッションに関係なく、地元企業の手助けになることもしていきたい」と話す。



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