国際ファッション専門職大学は産業技術総合研究所(産総研)と共同で、産総研が開発した〝音の出る布〟を内蔵したファッション関連品の開発に取り組んでいる。25年度2年生の必修科目の実習の授業で企業6社との産学連携により、試作品作りに挑戦。1年の成果を3月に発表した。
今回の取り組みの責任者を務めた平井秀樹教授は、産総研デザインスクールの創造性を開発する教育法を応用し、学生向けの独自の課題解決型教育として体系化して授業を行った。
前期は約80人の学生が17チームに分かれ、新たな製品のコンセプト作りや用途開発を実施。後期は選ばれた3チームの企画の協賛企業を探し、協業で試作品を制作して発表会を開いた。
1チーム目はサンゲツと自動車部品などの製造・販売の槌屋、子会社の槌屋ティスコと協業し、音の出るカーテンで空間を演出するサービスを提案。琴や尺八の演奏と鈴虫の声を流し、和風の旅館や飲食店向けに視覚と音で和の空間を演出できるカーテンを作った。
2チーム目は、米沢織のニトリトと米沢緞通の滝沢工房と組み、触れたり踏むと音が出るクッションやマットを企画。自然や星空を連想させる色柄で、音で宇宙とつながる感覚になる試作品を披露した。

最後のチームはオゾンコミュニティと協業し、音や刺激に敏感な人向けに周囲の雑音を打ち消す機能を付けた耳まで覆うパイロットキャップを試作した。前方の音は聞こえるが、横や後方の雑音を遮断でき、ライブ会場などで音や光の刺激を和らげられる点が売り。
オゾンコミュニティは「ヒステリックグラマー」でも試作品開発に協力。スピーカーになるトートバッグや帽子、音が出る縫いぐるみで音楽をまとうストリートスタイルを提示した。
