レディスで、着心地の良さときれいなシルエットを追求したテーラードジャケットを強化するブランドが増えている。着用感が軽く気楽に羽織れて、しかもきちんと感のあるアイテムとして細かく機能性にこだわる。それがリピーターを増やすことにつながる。中間アイテムが多くなる春夏でも、こだわりのテーラードジャケットを押し出している。
「エポカ」(三陽商会)が作る「24(トゥエンティーフォー)ジャケット」は、〝究極〟のニットジャケット。15年春に発売し、手放せない着心地が支持されて、通常のジャケットよりも売り上げが3割上回る人気商品になった。
16年春夏ではキュプラストレッチ糸とレーヨンストレッチ糸を蜂の巣状に掛け合わせた袋ジャカード生地を使う。レーヨンストレッチ側にハイパーウーリーナイロンを入れることで凹凸感を出し、360度伸縮する素材特性を生かしてパターンサイズをワンサイズ小さく設定。コンパクトで立体的な美しいシルエットを実現した。着やせ効果もある。はぎの部分は特殊な始末で着用時のごろつきを解消。ブーメラン状の袖で腕もほっそりシャープに見せる。黒、ネービー、グレーの3色。5万9000円。同素材のスカート、ワンピースも用意した。