英ECサイトのファーフェッチは初の自社ブランド「There Was One」(TWO、ゼアワズワン)を立ち上げた。傘下の伊ニューガーズグループ(NGG)と共同で開発し、エシカル(倫理的)に注目した定番商品を揃える。10月20日から自社オンラインで販売を開始した。
商品は同サイトの顧客動向を分析したデータとNGGのファッションデザインの能力を組み合わせる。「継続して実施している顧客調査の結果、客は時代を超越した商品を求めており、持続可能性が重要であることが分かった」(ファーフェッチのチーフ・ブランド・オフィサーのホリ・ロジャース氏)といい、「誰もがワードローブの必需品として長く愛用できる」タイムレスなものを作る。
素材は環境に優しいものを使用し、小ロットで生産する。商品を届ける際はリサイクルが可能な包装材を使う。中心価格帯はアウター10万~15万円、トップ1万~5万円、ドレス7万円前後、ボトム4万~6万円。
ブランド開始を記念し、『ザ・ジェントルウーマン』の編集者兼キュレーターであるペニー・マーティン氏をクリエイティブディレクターに起用した。画家のバスキアのミューズだったカレン・ビンズがDJ兼エレクトロニック・ミュージシャンのハニー・ディジョンのスタイリングを担当するなどし、ドイツのファッションフォトグラファー、カシャ・ラウスがコレクションイメージを撮影した。